〒874-0909 大分県別府市田の湯町15

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診療案内

診療方針

当院では皮膚疾患全般にわたる診断と治療を、基本的に保険診療にて行います。
乳幼児からご高齢の方まで、皮膚に関する症状は様々です。
当院は別府市周辺地域にお住い・お勤めの皆様の皮膚科のかかりつけ医でありたいと考えております。
皮膚に関してお気軽にご相談下さい。美容診療は行っていません。

受付・順番・待ち時間について

患者様に多く見られる症状・疾患

◆接触皮膚炎(かぶれ)

皮膚に直接触れたものが原因となって起こる炎症や湿疹を接触皮膚炎(かぶれ)と言います。
原因物質(アレルゲン)がわかれば、まずはその物質が含まれるものに接しないようにします。
ただし特徴的な皮膚疹がない場合、原因物質が特定できない事も多くあります。
短期的にステロイド外用薬を使用し、痒みや反応が強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイドの内服を併用して治療します。

◆乾燥肌

皮脂および汗の分泌が減少して、皮膚が異常に乾燥している状態を乾燥肌(乾皮症)と言います。
特にお年寄りの下肢、腰まわり、肩まわりなどによくみられ、強い痒みを伴うこともあります。気温が低下する冬季に多く見られる傾向があります。
乾燥肌の治療としては皮膚のバリア機能を回復させるためのスキンケアが重要です。
入浴後は、皮膚がまだ乾かないうちに、保湿剤を万遍無く、十分に塗ると良いでしょう。
熱いお風呂、長時間の入浴、擦り洗いで悪化しやすい傾向があります。
皮膚炎を起こしている部分には、ステロイドの塗り薬を併用すると、より効果的です。 
痒みが強い場合は、痒みを止めとして 抗ヒスタミン薬の内服を使用することもあります。

◆ウイルス性いぼ

いぼは、ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)が皮膚のごくわずかな傷から侵入して感染してできる病気です。
手足にできやすく、自身の他の部位にうつることもあれば、人から人にうつることもあります。
いぼの治療には、液体窒素療法(冷凍凝固処置)、内服療法、外用療法などがあります。
個々の患者様に最も適していると思われるものを選んで治療を行いますが液体窒素療法が最も一般的な治療法になります。
なお、どの治療法をとっても、多くの場合、1回の治療で治し切ることは難しく何回か繰り返してやっと治るのが普通です。
完治を焦らず、気長に治していく気持ちが大切です。

◆ほくろ

ほくろは、正式には色素性母斑と言います。
ほくろは皮膚悪性腫瘍、特に悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別が大切です。
悪性黒色腫は悪性度が高いため、ほくろが短期間で急に大きくなったり、色が濃くなったり、 色素が周りの皮膚に染み出してきたり、盛り上がってきた場合は注意が必要です。

◆うおのめ、たこ

うおのめやたこは、特定の場所に継続的に圧力がかかることによって発症し足にできることがほとんどです。
典型的には足の裏や指の角質が盛り上がって硬くなり、しばしば痛みを伴います。
うおのめとたこの違いは、芯のようなものがみられるかみられないかになりますがうおのめの方が痛みを伴うことが多いです。
また、よく正座をする人の足の甲にできる「座りだこ」
乳幼児の指しゃぶりをする指にできる「吸いだこ」など特徴的な呼び方をするものもあります。
うおのめもたこも、分厚くなった角質を削ったり、柔らかくしたりして治療します。
同じような環境が続けば2、3ヶ月ぐらいで多くは再発してきます。
足や靴の形、歩行の仕方などが圧迫の原因となるため、窮屈な靴を履かないようにすることや除圧をすることが大切です。
外反拇趾や内反小趾といった関節の病気が基礎になる事もあります。

◆ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビ(尋常性ざ瘡)は、皮脂(皮膚のあぶら)の過剰な分泌と毛穴の詰まりが原因で始まります。
この状態を面皰(めんぽう)といいます。
この毛穴に溜まった皮脂を栄養源にして、ニキビの元となるアクネ菌が増殖し赤みや膿などの症状を招きます。
大人のニキビは、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活、睡眠不足、紫外線、 食生活の偏りストレスなどが悪性因子となる事があります。
様々な要因が複雑に絡み合ってできることが多く、治りにくいのが特徴です。
治療は、外用薬(抗生物質、アダパレン、過酸化ベンゾイルなど)や内服薬(抗生物質、ビタミン剤、漢方薬など)で行います。
薬物療法だけに頼らず適切なスキンケアや生活習慣の見直しも大切です。

◆虫さされ

蚊、ダニ、ノミ、ブユ、ハチ、ケムシなどによる虫さされは、日常的によく起こります。
症状の程度も、特に治療しなくても痒みを我慢していれば間もなく治まる程度のものからすぐに処置が必要なものまで様々です。
さされたところを中心に赤みや水ぶくれ、痒みや痛みなど様々な症状が起きます。
ハチにさされた後は、血圧の低下や意識の消失など、強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることもあり、注意が必要です。
治療はステロイドの軟膏を短期間外用します。腫れや痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬、場合によってはステロイド薬の内服が必要になります。

◆水虫

地球上にはカビ(真菌)がたくさん存在しており、私たち人間と共存しています。
水虫菌もその一つです。水虫菌は正式には白癬菌(糸状菌)と呼ばれます。
水虫では、この白癬菌という菌が寄生して、指の間や足の裏などの皮がめくれてジュクジュクしたり、痒みが出たりします。
水虫は足にできることが最も多いのですが、他にも手、股、おしり、体、頭など様々なところに発症することがあります。
診断にあたっては、病変部の角質を一部採取し、顕微鏡を使って白癬菌がいるか検査を行います。
治療は、一般に外用の抗真菌剤の外用薬が使われますが頭や広範囲にわたって病変がある場合は内服の抗真菌薬を使用することがあります。
外用薬の効果を発揮させるためには、とにかく薬をきちんと塗ることが大切です。
特に入浴後は皮膚の角層(皮膚の一番外側に位置し、外界と接する部分)がふやけており薬が浸み込みやすいので、お風呂上がりに塗るのが効果的です。
内服薬は時に肝機能障害などの副作用を招くことがあるため、医師が投薬の可否を判断します。

◆爪水虫

爪水虫は、白癬菌という真菌(カビ)の一種が爪の中に感染して爪の肥厚(ひこう)、変色、変形を起こす疾患です。
爪だけに水虫を起こすケースは少なく、ほとんどに足や手が水虫を患っておりそこから爪へと感染します。
爪水虫は足に多いのですが、手指の爪に生じることもあります。
いろいろなタイプがありますが、最も多いのが爪の先端部が白色から黄色に濁って爪の下の角質部分が厚くもろくなり、 全体として爪が厚くなるタイプです。
そのほかに、爪の表面が白色になるタイプや、爪の付け根に濁りが生じるタイプもあります。
爪水虫の治療には、主に抗真菌剤を用います。
塗り薬よりも飲み薬のほうが効果が高いと言われ、大体3ヶ月〜10ヶ月ほどの内服が必要になります。
また、肝機能障害などの副作用を招くことがあるため定期的に血液検査で副作用のチェックが必要になります。
しかし、表在型やくさび状の病変などについては塗り薬でも十分な効果が期待できます。

◆帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染が原因となります。
初めて感染したときは水痘(水ぼうそう)として発症し、水ぼうそうが治った後もウイルスは体内の神経節という部位に潜んでいます。
それが加齢や疲労、ストレスなどが引き金となって抵抗力が低下すると、潜伏していたウイルスが再び活動を始めて増殖し、 神経を伝わって皮膚に達し、帯状疱疹として発症します。
このとき炎症は、皮膚と神経の両方で起こっています。
症状はピリピリ、チクチクした痛みや皮膚の違和感から始まり、しばらくするとその部分に赤い発疹や水ぶくれが出現し、 強い痛みを伴うようになります。
基本的に帯状疱疹は体の片側の神経の支配領域に沿って水ぶくれや赤みが帯状にみられます。
皮膚の症状がよくなったあとも痛みだけ続いてしまうことがあります。
帯状疱疹の治療は、ウイルスの増殖を阻止して治癒を早める抗ウイルス薬や対症療法として消炎鎮痛剤を用います。
痛みがひどい場合は、麻酔科やペインクリニックでの神経ブロックが有効なこともあります。
抗ウイルス薬の飲み薬は、発症後できるだけ早い段階で開始した方が効果は高いとされています。

◆じんましん

じんましんは、蚊に刺された様な膨らんだ赤みがみられる痒みのある皮膚疾患で通常数十分から数時間で自然に治まるのが特徴です。
何らかの原因で肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されます。
このヒスタミンがじんましんを引き起こします。
原因は疲労、胃腸障害、食べ物、薬、日光、感染症ストレスなど色々ありますが検査で原因を特定できることは少なく、 大部分は原因不明です。
症状が慢性的に続くこともありますので、その場合は定期的に受診してください。
治療では、抗ヒスタミン薬の飲み薬を用います。中には眠気を起こしやすい薬剤もあるため日常的に運転をされる方などは医師に相談してください。

◆アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、乾燥や、慢性的な湿疹を繰り返すのが特徴で、 特に思春期・成人期以降のアトピー性皮膚炎では湿疹や皮膚がゴワゴワするといった症状が全身に拡大してきます。
顔の赤みが目立つ、皮膚の色が広範囲にわたって茶色っぽくなるといった症状も特徴的です。
治療は小児同様、保湿やステロイドなどの外用や抗ヒスタミン薬の内服が基本になります。